ご挨拶 ~ 私たちは一本松の精神で日本人の教育のために恩返しをしてまいります ~
奇跡の一本松で知られる岩手県陸前高田市の高田松原にはもともと7万本の松がありました。私はその白砂青松のすぐそばで学習塾を運営し、家族とともに陸前高田市で生活していました。しかし、あの日の大津波によって教室どころか町ごとすべてを破壊され誰もが茫然自失していました。
被害が次第に明らかになるにつれ、生徒・職員・卒業生・友人・親戚など多くの尊い生命も失われていることが判明しました。無垢で善良なみなの顔を思い出して涙をこらえられるものではありません。多くの学校も津波の被害に遭い、無事だった学校は避難所になりました。将来大空をはばたくために学校や塾で学習する子供たちも災害から生き残るために勉強どころではありませんでした。
しかし、3月11日といえば学校を卒業し新たな人生の出発を迎える時期です。生き残った子供の将来まで奪うつもりか、津波め。そんな気持ちでした。私は民間人ですから自分の意思と行動は自由ですし、機敏に行動できます。そこで、隣の大船渡市の被災を免れた教室を学習場所として無料で開放し、公民館で大人の職業訓練パソコン教室も行いました。
しかしながら、自らも被災者として日本中から熱い支援を頂戴したことは忘れもしません。文具や辞書やノート、支援金、殺菌マスク、衣料、食糧や水など数えきれないほどの支援に深く感謝しております。ありがとうございました。
奇跡の一本松は枯れてしまいましたが、みなさんの寄付のおかげでシンボルとして残されました。私たちは、陸前高田市民の「民間の力」で日本人の教育のために恩返しをしてまいります。生き残った私たちは一本松の精神、つまり「逆境に打ち勝つ心」を具現化し、ここにNPO法人まなびクラブを設立いたします。学習したくても自分の力では思うようにならない子供たちを支援し、具体的な成果としては子供たちが高校卒業資格を取得するように活動してまいります。
どうか、皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。
NPO法人 まなびクラブ のご案内
団体名称 | 特定非営利活動法人まなびクラブ |
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代表者名 | 佐藤 一行 |
所在地 | 〒270-0114 流山市東初石三丁目103番地の74 |
電話番号 | 0120-834-259 |
活動分野 | 保健・医療・福祉 社会教育 国際協力 子ども 職業能力 NPO支援 |
設立目的 | 次代の社会を担う放課後の子どもたちに学習指導を組み合わせた保育の場を提供することにより、豊かで思いやりのある地域社会の確立の実現に寄与するとともに、不登校、ひきこもり、いじめ、健康上の問題、人間関係の問題等を抱え、高校卒業の資格を取得できないでいる生徒に対して、学習支援活動や生徒の健全育成に関する活動を行うことを通じて、進学及び地域社会への復帰と社会的自立並びに健全な青少年の育成に資するとともに、外国人留学生との交流の機会を増やし友情を深めることをもって国と国が相互に助け合い希望と善意を拡げることを目的とする。 |